いよいよ雪が積もって冬本番の信濃町ですが、 森の中を縦横無尽におさんぽに出かけるにはもうひとふりほしいところ。
雪の便りが待ち遠しいです。
冬は雪が一面を白く覆って、白と空の青い景色が広がります。
そんな中目を引くのが、真っ赤に色づいた「ナナカマド」の実。
先日のお散歩中にも雪の降る中でしたが、すぐに見つけることができました。
・ナナカマドの実が冬でも腐らずにのこっているのは?
・真っ赤に色づいた実が鳥にたべられないのは?
・ナナカマドの名前の由来は?
どうしてナナカマドの実は冬になっても木に残って赤いままなのでしょうか。
ナナカマドの成熟していない身に含まれるソルビン酸という成分によって実が腐らないといわれています。ソルビン酸は菌やカビの発生・増殖を抑える働きがあるため、防腐剤として我々の食べる食品にも使われている保存料なんです。それゆえ、冬でも腐らずに枝に残っているんですね。
「でもあんな真っ赤な実、鳥に食べられないの?」
って思いますよね。
かじってみるとめちゃくちゃ苦い!!!!とても食べられたものではありません。
さすが!やっぱり鳥たちも良く知っています。
ナナカマドの実にはアミグダリンという微量の毒成分が含まれているそうです。
あの苦さはやっぱり毒!!!調べて納得の苦さです。
しかし、冬の寒さで実が凍り、また溶けてを繰り返し、
加水分解をしていくことで苦みが薄れてきます。
冬本番を迎えてからやっと鳥たちも実を食べることができるのです。
冬の大切なごちそうに代わってくれるんですね。
ナナカマドの名前の由来は、7回竈(かまど)に入れても燃え尽きることが無いくらい、
硬くて丈夫が木ということからきています。
「ナナカマド」は夏は白いお花、秋は実と葉の赤い紅葉、冬は鳥のごちそうにと
たくさん楽しませてくれる樹木です。
ぜひ皆さんも森に出かけた際は季節折々でたのしんでみつけてみてくださいね。
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