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ゆるっと解説【豆知識 花図鑑】ウバユリ

ウバユリ
夏の林の中で咲くウバユリ

ユリ科/ウバユリ属

姥百合

開花:7月~8月

草丈:~100センチ程


野尻湖周辺ではただいま花盛り。

林のなかでひときわすっと背の高い薄緑の花がこの季節目につきます。

花は水平に開き香りもつよくないので、控えめな印象のお花です。

でも長く伸びた茎のせいか、どこか凛としたたたずまい。


茎が長く、凛とした立ち姿のウバユリ

名前の由来がかわいそうなウバユリ


「花が咲く頃には葉っぱがなくなる→葉がない→歯がない」  


「歯がない→姥→ウバ」と名前がついたといわれています。


実際には花が咲いていても、葉がある個体が多い印象。

中には茶色く枯れてるものもあります。


葉はハート形をしていて、英名はその形からハートリーフ・リリー(heartlear lily)

と呼ばれいます。

こちらのほうがかわいくていいですね。


 

異彩を放つウバユリ、ユリ属からウバユリ属へ


なんだかユリっぽくないウバユリ 当初ユリ属だったけれど、ウバユリ属に変更になりました。


〈ユリとの違い〉

・葉っぱの形が笹の葉のようなユリに対し、ハート形の葉っぱのウバユリ

・葉っぱの葉脈が違う

・花が四方を向いて咲く


ハート形の葉っぱ

7月上旬、つぼみを付けてシュッと伸びてく茎が、目を引きはじめ、

花をつけるころには長ーい茎がとっても目立ちます。


この長い茎もユリとの違いの一つ。

ユリは花が終わった後、球根と種で子孫を残していきますが、

ウバユリは球根の発達があまりよくないため、

種をたくさんつけることに重きを置いているそうです。


そして種を遠くへたくさん飛ばせるように茎が長く成長します。

山野草は自然の中で生き残るためにいろんな特徴があって面白いです!


この種を飛ばす姿もとっても面白いので、またそのころにもこの花図鑑にアップしたいと思います!

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