【ゆるっと解説・花図鑑】トリカブト
- 11 分前
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「この紫の美しい花の名ですが、”毒草”といえば…」
ハイキング中に質問すると、
9割のゲストの口から出てくる回答は…
「トリカブト」
美しい花には毒がある…まさにこのお花にぴったりのキャッチフレーズです。
トリカブト
キンポウゲ科 トリカブト属
花期:8月から9月分布:北海道(札幌以南)本州(中部地方以北)
高さ:100〜200cm
漢字:鳥兜
名前の由来は、花が古来の舞楽や能の衣装である”鳥兜”に
似ていることからと言われています。
そして美しい花とは裏腹に根、茎、葉、花、そして蜜に至るまで
全草が猛毒(アルカロイド)を含んでいます。
人間の最小致死量は主成分の「アコニチン」でわずか2~4㎎。
2025年現在、解毒剤は存在しません。
葉の形状が、山菜として食べられるニリンソウとよく似ているため、
誤って採取し誤食する事故を時折耳にします。
花が咲けば見分けやすいですが、芽吹きの時期の葉が酷似しているので、
花が咲いていない時期は、要注意です!
ニリンソウは漫画「ゴールデンカムイ」でもよく登場する山菜なので
ご存じの方もいるかもしれませんね。
そんな恐ろしいトリカブトですが、一方で薬草としても重宝されているんです。
生薬名は「烏頭(うず)」または「附子(ふし)」
鎮痛・強壮・興奮・新陳代謝亢進の効果があり、
漢方薬の一部にはトリカブトの毒がごく少量配合されているそうです。
まさに「毒と薬は表裏一体」なんですね。
日本には30種のトリカブトが自生しているといわれています。
ヤマトリカブトやオクトリカブト等が代表です。
尾瀬の湿原で茎が垂直に立ち、葉が深く裂けているものを
「オゼトリカブト」といっていましたが、
分類上では区別せず、現在は「オクトリカブトの変種」や
「同種」として扱われることが多いようです。
尾瀬の湿原に秋を告げるトリカブトの目を引く青紫色、
歩みをとめてそっと眺めてみてくださいね。
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